手軽に野鳥撮影するためのカメラを考える(1)の続きです。
その1ではミラーレスを検討していました。今回は高倍率コンデジ(ネオ一眼)で考えてみようと思います。
※レンタルの最新情報についてはリンク先でご確認ください。
Canonの高倍率デジカメ
まずは野鳥撮影カメラとしてよく名前が挙がるSX60から。
Canon PowerShot SX60 HS
- 有効画素数:1610万画素
- 焦点距離:1365mm相当(35mm判換算)
- 重量:約650g(バッテリー、メモリーカード含む)
- バリアングル液晶モニター
- Wi-Fi内蔵/NFC機能
個人的にアイセンサーがないのが残念な点。しかし、いい機種だと思います。
Canon PowerShot SX70 HS
- 有効画素数:2030万画素
- 焦点距離:21~1365mm相当(35mm判換算)
- F値:F3.4~F6.5
- 重量:約610g(バッテリー、メモリーカード含む)
- アイセンサー
- バリアングル液晶モニター
- Wi-Fi/Bluetooth対応
- 4K動画
2018年12月に発売されたSX60の後継機です。
最新の映像エンジン「DIGIC 8」を搭載するなど、全面的にパワーアップしています。
手ぶれ補正が3.5段分から5段分になったのもうれしいところ。
Nikonの高倍率デジカメ
Nikonのコンデジで野鳥撮影している人も多いようですね。
Nikon COOLPIX P900
- 有効画素数:1605万画素
- 焦点距離:2000mm相当(35mm判換算)
- 重量:約899g(バッテリー、メモリーカード含む)
- アイセンサー
- バリアングル液晶モニター
- GPS機能
- フルハイビジョン動画
実機を触ってみたら、けっこうずっしりした感じでした。2000mm相当の超望遠は魅力ですが、手軽に持ち歩くには厳しそうです。
Nikon COOLPIX P1000
- 有効画素数:1605万画素
- 焦点距離:24~3000mm相当(35mm判換算)
- F値:F2.8~F8
- 重量:約1415g(バッテリー、メモリーカード含む)
- アイセンサー
- バリアングル液晶モニター
- Wi-Fi/Bluetooth対応
- 4K動画
上のP900の後継機です。
重すぎてまったく手軽ではないんですが、3000mm相当までカバーできるのは驚異的。
カメラを三脚に据えてじっくり撮るにはよいかもしれません。
Nikon COOLPIX B700
- 有効画素数:2029万画素
- 焦点距離:1440mm相当(35mm判換算)
- 重量:約570g(バッテリー、メモリーカード含む)
- アイセンサー
- バリアングル液晶モニター
- Wi-Fi内蔵/NFC機能
- 4K UHD/30p動画
これも実機をさわりました。連写するとSDへの書き込みが終わるまでかなり待たされます。
Nikon COOLPIX P610
- 有効画素数:1605万画素
- 焦点距離:1440mm相当(35mm判換算)
- 重量:約565g(バッテリー、メモリーカード含む)
- アイセンサー
- バリアングル液晶モニター
- Wi-Fi内蔵/NFC機能
上のB700より古い機種です。B700と違って4K動画やRAW撮影はできません。それらが必要なければP610でもよいかも。
私はこのカメラを買いました。一年半つかった感想をこちら。

P610で撮影した写真の一覧は、P610カテゴリーとP610タグに分類しています。
もしよろしければご覧ください。
パナソニック(LUMIX)の高倍率デジカメ
ルミックス FZ1000
- 有効画素数:2010万画素
- 焦点距離:400mm相当(35mm判換算)
- 重量:約831g(バッテリー、メモリーカード含む)
- バリアングル液晶モニター
- Wi-Fi内蔵
AFが早く、1インチセンサーで画質もきれいですが、焦点距離が短いので撮影できる野鳥は限られそうです。
ルミックス FZ85
- 有効画素数:1810万画素
- 焦点距離:1200mm相当(35mm判換算)
- 重量:約616g(バッテリー、メモリーカード含む)
- Wi-Fi内蔵
- 4Kフォト
実機を触りましたが、アイセンサーがなく、手動でモニター表示からファインダー表示に切り替えなければいけないのが不便でした。

ルミックス FZ300
- 有効画素数:1210万画素
- 焦点距離:600mm相当(35mm判換算)
- 重量:約691g(バッテリー、メモリーカード含む)
- アイセンサー
- バリアングル液晶モニター/タッチパネル
- Wi-Fi内蔵
- 4Kフォト
アイセンサー、タッチパネル搭載で使いやすそうです。焦点距離が倍だったらよかったのですが、それだとFZ85と差別化できませんね。

SONYの高倍率デジカメ
サイバーショット DSC-RX10M4
- 有効画素数:2010万画素
- 撮像素子:1型CMOS
- 焦点距離:24~600mm相当(35mm判換算)
- F値:F2.4~F4
- 重量:約1095g(バッテリー、メモリーカード含む)
- チルト液晶モニター/タッチパネル
- Wi-Fi/NFC
- 4K動画
ちょっと「手軽」とは言い難いカメラですが、1インチセンサーの高画質と高速AFが魅力です。
超解像ズームを使えば、1200mm相当になるので野鳥撮影も可能だと思います。
どのカメラがおすすめ?
野鳥撮影をするなら、できるだけ焦点距離が長いカメラがおすすめです。
遠く離れたところにいる鳥まで写せるので、より撮影のチャンスが広がります。
バランスのとれたSX70、もしまだ手に入るなら、SX60、P610、B700などもいいと思います。
このあたりの焦点距離(1365mm~1440mm相当)なら、じゅうぶん野鳥撮影を楽しめます。
P610(1440mm相当)で撮影していると、動きの速い鳥は難しいですが肉眼で見える鳥はだいたい撮れる感じです。
レンタルという手もあります
旅行などで短期間だけ使いたい、買う前に使い心地を試したいという場合はレンタルという方法もあります。
コンデジ、ミラーレス、一眼レフをレンタルできるサイト
カメラやレンズをレンタルできるサイトを探したら、上に挙げた機種を扱っているところもありました。
・カメラ、家電、ガジェットのレンタル【Rentio】
P900、B700がレンタル可能です。
・【ReReレンタル】
FZ85、FZ1000、FZ300、P900、B700がレンタル可能。SX60はリクエスト受付中になっていました。
・ビデオエイペックス
P900がレンタル可能です。
デジタルカメラ野鳥撮影術 完全新版 プロに学ぶ作例・機材・テクニック (アスキームック)