使い捨てカイロで、はじめて低温やけどをしてしまいました。
ネットには様々な情報があり、かなり戸惑ったので、応急処置から治療など実際に経験したことを書きたいと思います。
低温やけどしたときの状況
私は寒い時に、よく背中に使い捨てカイロを貼っています。
(もちろん肌ではなくインナーに貼っています)
やけどしたときはテレビを見ながら椅子にもたれていて、背中にカイロが密着していたと思います。
ちょっと熱いとは感じましたが、とても寒い日だったのでむしろ気持ちいいくらいでした。
そのまま数分たった頃、背中がかゆい気がしたので触ってみると皮がめくれてびっくり!
「えっ、なんで????」
直後は何も感じませんでしたが、しばらくすると背中がヒリヒリしはじめます。
鏡を見ると、直径2センチくらいの皮がむけた部分があり、周りが赤くなっていました。
ここではじめて低温やけどをしたことに気付きます。
応急処置
皮がめくれた部分に服が触れると、かなり痛いです。
このままの状態ではとても眠れないと思いました。
夜遅い時間ですでに病院は閉まっていたので、ネットで応急処置の方法を検索しました。
消毒はしない
私が参考にしたのは、医師に取材して書かれた記事や、病院のホームページです。
以下に内容の一部を引用させていただきます。
「低温やけどに気づいたら、まず冷やさないこと。普通のやけどは冷やしますが、低温やけどの場合、冷やしてはいけません。余計に血行が悪くなるからです。消毒もだめです」
低温やけどの治療は、患部が回復するのをじっと待つ。大切なのは清潔に保つこと。井砂教授は「洗って治す」と話す。せっけんで患部を洗うのが基本。市販の消毒液などは、かぶれることもあるので使わない。
すぐに受診できない時はラップをやけどに当ててください。ラップにワセリンを塗るとさらに痛みが少なくなります。
傷・やけどの湿潤治療 より
上記を参考に、入浴後、家にあった白色ワセリンを塗り、ラップを当てて就寝。
「このラップ、朝には剝がれてるだろうな」と思いましたが、ワセリンを塗った部分にラップがぴったり張り付いていたので翌朝までしっかり傷を保護することができました。
病院で消毒される
翌日、近所の病院で診察を受けると、やけどの深さはII度と診断されました。
皮がめくれたところに、水ぶくれができていたんだろうとのことでした。
ちなみに、日焼けはI度のやけどです。
消毒の後、ソフラチュールという貼付剤を傷にあてて処置終了。
先生からは
- できるだけ毎日消毒に通う
- 患部が水に濡れないようにする(入浴不可)
と告げられました。
えーっ!お風呂もシャンプーもダメなの?そんなの嫌だ。治るまで何日かかるんだろう。
迷った挙句、その日のうちに別の病院へ行きました。
湿潤療法の病院へ
次は湿潤療法を行っている病院で診てもらいました。
うれしいことに、
- シャワーもお風呂もシャンプーもOK
- 傷に石鹸やシャンプーがついても洗い流せば大丈夫
- 毎日消毒に通わなくてもいい
とのこと。はじめからこっちの病院に来たらよかった~(涙)
おそらく深いやけどではないだろうけど、様子を見ましょうといわれました。
「湿潤療法」についてはこの本に書かれています。
また、著者の夏井先生のサイト「新しい創傷治療」でも説明されています。
湿潤療法を行っている各地の病院も紹介されていますよ。
湿潤療法の治療
今回の治療に使うガーゼは片面にフィルムが張ってあり、傷にくっつかないようになっています。
そのガーゼに薬を塗って傷に当てます。
病院と同じものは買えませんが、市販のものだとこれが近いと思います。
ちなみに、最初に行った病院で使われたソフラチュール貼付剤は、傷にくっついてはがすときにかなり痛かったです。
治療1~4日目
治療といっても薬を塗ったガーゼを貼るだけなので簡単です。
ガーゼ交換は1日1~2回(傷の状態によります)。
1~3日目はお風呂に入ると水がしみて痛かった・・・。
4日目からは少しマシになってほっとしました。
治療5~7日目
病院で2回目の診察を受けます。経過は良好で浅いやけどだったようです。
塗るものを薬からワセリンに変更。
ガーゼを固定するテープがいつも同じところに貼るので肌がかぶれそう。
治療8日目~
傷はだんだん小さくなってきました。
滲出液(傷から出てくる液)がガーゼにつかなくなったので、8日目からはガーゼを使わずワセリンだけ塗って保湿していました。
まとめ
1ヶ月ほどたった今は、どこをやけどしたかわからないくらいきれいに治りました。
私は幸い軽くすみましたが、低温やけどは一見軽そうに見えても重症の場合もあるそうです。
自己判断しないで早めに病院へ行くことをお勧めします。
湿潤療法を行っている病院だと、毎日通わなくてもよいですし、シャワーを浴びることもできます。なにより痛くないので、昔ながらの治療を行っている病院から、湿潤療法の病院に変わって本当によかったと思っています。